日蓮聖人の安息の地
今回は、実家とお世話になった人のお墓参りの帰りに、日蓮宗の宗祖である日蓮ゆかりの寺に行ったので、その紹介になります。
個人的には仏教だと空海ばかりフォーカスを当てていて、鎌倉新仏教などはあまり注目していませんでしたが、今回いろいろ見てまわったことで、認識が改まりました。
仏教の中で、新しい宗教を作り、現代にも残る教えを残すというのはかなりすごいことなんだと、実際に場に行って実感しました。
今回訪れたのは、千葉県にある法華経寺です。
ここは日蓮聖人の安息の地であり、五勝具足の地です。
五勝具足というのは、はじめて聖人が法華堂を作り、寺号を与え、本尊仏像を作り、法華経の授法をし、百日百座の説法を行ったという意味だそうです。
そんな聖人ゆかりの寺なので、国宝や重要文化財のオンパレードでした。
写真にある大祖師堂も重要文化財でした。
日蓮聖人は、若いころ「真の仏道」を追い求めていたといいます。
「同じ仏教なのに、なぜ宗派に分かれるのか?」
「釈迦の本当の教えは何なのか?」
そうした素朴な疑問をずっと考えていました。
そして、ある時比叡山で『法華経』に出会うことで、聖人の疑問は解決されていきます。
『法華経』を釈迦の真の教えとして広めることが、国家社会のためになると確信した聖人は、日蓮宗をひらくことになります。
と、いうのを僕は実際に場を訪れて、初めて知りました。
学校の歴史の授業で、「鎌倉新仏教」、「日蓮」、「日蓮宗」といった言葉を覚えるのに比べ、はるかに勉強になりました(笑)
ここは、大荒行堂という建物です。
ここで、毎年11月1日から2月10日までの100日間秘法を身につけるために、全国から約100名の僧侶が集まり修行します。
毎朝2時に起床し、1日7回も寒水で身を清め、素足で過ごし、ひたすら読経と写経を行うそうです。
修行の感じが外にも伝わってきます。
ここが、法華堂で重要文化財の建物です。
室町時代後期の建築で、正面の額は本阿弥光悦という江戸時代の書家によって書かれています。
ここで、聖人が「初転法輪」の百日百座の説法を行いました。
ここは、聖教殿という建物です。
国宝である聖人直筆の『観心本尊抄』や『立正安国論』、そのほか重要文化財の64点が保存されています。
なかなかの場所でした。
その他、重要文化財の五重塔など見どころが、いろいろとありました。
他にも千葉県は、聖人のゆかりのお寺が多いので、仏教に興味ある方は行ってみるのをお勧めします
今回のお寺↓
法華経についてはこちら↓
※生きとし生けるものすべてに仏性(仏になれる素質)があるというのは、元々好きな考えだったのですが、その教えがこの経典に込められているのは初めて知りました。