洗脳とは何なのか?

前回、テレビは一度は長期間見ない方がいいという話をしました。

 

テレビは面白い部分もあるとは思いますが、私たち視聴者のために動いてくれているわけではありません。

 

お金を出してくれるスポンサーや広告代理店の利益を最優先して動いています。

 

それを頭ではなく、身体でも理解する方法が、一度はテレビを見ない期間を作るということです。

 

 

僕のブログタイトルに「洗脳」という言葉があるので、その意味するところを共有します。

 

専門家による洗脳の定義は、「第三者のために、認知レベルを含む脳内情報処理に、何らかの介入的な操作を加えることで、その人の思考、行動、感情を思うままに制御すること(『洗脳護身術』苫米地英人著 P28より)」です。

 

簡単にまとめると「本人以外の利益のために、その人の思考、行動、感情を制御すること」です。

 

テレビで当てはめると「本人以外であるスポンサーや広告代理店etc(第三者)のために、視聴者本人の思考、行動、感情を制御」しています。

 

洗脳というと、カルト宗教とかのイメージがある人もいると思いますが、「納豆が健康にいい」とテレビでやると、次の日スーパーから納豆が消えるということが起きるということも実際にありました。

 

納豆なら本人の利益になっているかもしれませんが、テレビには視聴者の思考、行動、感情は動かす力があるのがわかり、納豆以外にも人々を誘導できるということです。

 

テレビが悪者ということを言いたいわけではないです。

 

テレビと洗脳は深く関わっていて、その仕組みを理解していないと、ちゃんと自分が物事を判断していると思っていても実際は、テレビで見た誰かの情報に大きく影響されていることもありますよ、ということを伝えています。

 

テレビが洗脳と関りがある理由の1つは、私たちが五感の中でも視覚から一番情報を得ているということがあります。

 

耳が聞こえない状況と目が見えない状況の2つの状況が、自分の日常生活で起きたと仮定して、想像してみてください。

 

耳が聞こえない状況より目が見えない状況の方が、生活に困ると感じる人が多いのではないでしょうか?

 

それぐらい視覚情報は大事なものなのです。

 

 

テレビは政治にも影響を及ぼします。

 

テレビによく出演している候補の方が、出演したことのない候補より選挙で当選しやすいです。

 

もともとタレントだった人が議員になる方が、テレビに出たことない誰も知らない人より選挙で圧倒的に有利なのは明らかだと思います。

 

候補者の政策よりも印象や有名かどうかが、私たちの選挙行動に影響を与えるのです。

 

普通、洗脳という言葉だけ見ると、自分は洗脳されないし、自分とは関係のないものと思えます。

 

しかし、洗脳の定義(本人以外の利益のために、その人の思考、行動、感情を制御すること)から考えると、テレビは自分たちの思考、行動、感情に影響を与えるということが実感しやすいと思います。

 

そして、一度長期間テレビを消すと自分の思考や行動、感情への影響を具体的に知ることができます。

 

 

今回はテレビが私たちの生活に身近なので、洗脳とは何か?というテーマの具体例として取り上げました。

 

元々私たちがもってる洗脳のイメージを脇に置いて、洗脳の定義から物事を見ていくと、洗脳って日常にあふれているということも実感できたのではないでしょうか?

 

これからも1つ1つ何が私たちを縛っているのか気づき、「自由」というものを私たちの手で選択していきましょう。