ブログタイトルにある「情報空間」とは何か?
このブログのタイトルは、「洗脳から自由になる情報空間の歩き方 ~身体と気の使い方~」です。
これまで洗脳や自由という言葉が指し示すところを話していきました。
今回は、「情報空間」とは何を指しているのか共有していきます。
情報空間は、私たちの世界を俯瞰して見た時の見え方の1つです。
情報空間という言葉に対して、物理空間という言葉があります。
物理空間について解説した後に、情報空間について触れていきます。
物理空間は、ざっくりいうと私たちの目に見える空間のことです。
目の前にテーブルやイス、床、窓など、手で触れたり、目で見えるものが広がっていると思います。
他の言い方をすると、重力によって物が落ちるといった物理法則が影響を与える空間のことです。
多くの人は、こうした目に見える世界が、世界の全てだと考えているかもしれません。
しかし、実際私たちは情報空間の世界に生きています。
例えば、私たちの頭の中です。
「お昼ご飯何を食べようかな?」
「この仕事終わらない、残業確定だなぁ。」
「小学校の時のあの先生面白かったなぁ。」
など、私たちは今目の前に見える世界ではなく、時間や空間を越えた思考や推論をすることができます。
他に、私たちは目の前に物理的に見ることができない言葉や概念を扱うことができます。
「光」という言葉があります。
「光」という文字そのものは目に見えますが、実際に「光」そのものを見ることはできません。
どういうことかというと、街中にある街灯の光や夜空に輝く星の光、太陽の光など、具体的な光は見えますが、「光」という言葉が指し示す「光」はこれら具体的な光を抽象化した概念を指し示しているから見ることができないのです。
抽象化というのは、たくさんの情報の中から具体的な情報を捨てていって、共通する一番大事な情報だけを取り出すことです。
「光」という言葉を辞書で調べると
「目に明るさを感じさせるもの、太陽・星・電球などの発光体からでる光線(『デジタル大辞泉』(小学館)より引用)」
とでてきます。
街中にある街灯の光や夜空に輝く星の光、太陽の光など、具体的な情報から辞書が指し示すように、共通する一番大事な情報だけを取り出すことを抽象化といいます。
具体的な物から抽象化した情報が、概念なので、概念そのものは見ることができず、概念である「光」は見ることができないのです。
こうした目の前に見えない情報を扱っているのが、人間であり、人間は情報空間に生きているというのは、目に見えない情報を日常的に私たちは扱っているということなのです。
もっと私たちの生活に密接した例でいうと、Suicaやおサイフケータイなどの電子マネーとかもそうです。
駅の改札で、「ピッ」と触れると、Suicaのカードと改札の機械との間で、何がやり取りされているのか具体的にわかりませんが、電車に乗ることができます。
実際は、改札機との間に磁力を用いた情報のやりとりがあるのですが、そんなことを知らなくても生活ができますし、知らず知らずのうちに、私たちは情報空間を歩いているのです。
「光は物理的に見えるけど、概念の「光」は見えません」といった少々言葉遊び的な抽象的な説明が今回多かったですが、もう少し感覚的に情報空間を体感することもできます。
次の記事では、情報空間を体感していきましょう。