情報空間を感じられる私たちは、人工知能以上にすごい!
前回、物理空間とは何なのか?、情報空間とは何なのか?をお話ししました。
ざっくりいうと、物理空間は目に見える空間です。
物が重力で下に引っ張られるなど、物理法則が働く空間です。
そして、情報空間は私たちの思考や言葉や電子マネーに入っている情報など、直接目にすることのできない空間のことです。
時間や空間の縛りを越えた空間でもあります。
今回は、情報空間を体感していこうというテーマです。
私たちは、人工知能やコンピュータとは違って、物理的な情報以上の情報を感じることができます。
例えば、相手の感情や雰囲気です。
誰かと会話してても、相手が喜んでいるとか怒っているとかわかったりします。
もちろん、人工知能も相手の表情を分析して、過去にデータとして取り込んだ表情のデータから感情を判断するということはできます。
しかし、人間は実際に会わなくても、相手の感情や雰囲気を知ることができます。
例えば、夫が家に帰って玄関のドアを開けた瞬間に、家の中の空気の重さを感じて、妻が怒っているというのがわかるという話があったりします。
夫婦じゃなくても、普通にメールなどメッセージのやりとりを友人としていて、微妙なニュアンスから相手の感情が読めたりします。
これは、人間がその場の雰囲気などから情報空間を感じているということです。
他には、空間の広がりも感じることができます。
エレベーターの中にいる時と公園など外にいる時を比較してみてください。
エレベーターの中にいる時は、目に見える情報だけでなく身体の感覚としても狭さを感じるのではないでしょうか?
逆に、外にいる時は、エレベーターの中では感じられない広がりや解放感みたいな感覚があると思います。
これも視覚情報以上の情報空間の情報を感じているということです。
街や都市の雰囲気の違いも人間は感じることができます。
東京と大阪で比較してみましょう。
2つの都市に行ったことがあるとわかると思いますが、東京の方が静かだったり、場合によっては重さを感じる人もいると思います。
大阪の場合は、東京より明るさを感じたり、開放的な雰囲気を感じられたりします。
都市どうしじゃなくて、街のレベルでも違いがあります。
東京の中なら浅草や渋谷、銀座だとだいぶ雰囲気が違います。
浅草だと、下町らしい人情的な暖かさがあったり、渋谷だと若者っぽい活気やせわしない感じ、銀座だと年配の人がもっているような余裕や落ち着き、いわゆる大人っぽさを感じられます。
街の雰囲気の違いを感じられるのも人間が情報空間を感じているからです。
他の例でいうと、神社の鳥居を越えると、サーっとした清浄な雰囲気だったり、少し体感温度が下がるような感覚を感じられるというのも同じことです。
いろいろ具体例を挙げていきましたが、なんとなく情報空間というものが感じられたと思います。
ここで、よくこのブログに登場するリラックスという言葉が大事になります。
というのも、情報空間はリラックスしていないと感じにくいものだからです。
自分が予定があったりして急いでいる時は、街の雰囲気とか相手の気持ちとか感じたり、考えたりしにくかったりします。
逆に、心に余裕があるなどリラックスしている時は、相手の気持ちやその場の雰囲気を感じやすいです。
こんな感じでリラックスも情報空間と密接に関係しています。
ということで、ここまで情報空間を体感し、リラックスの重要性もお話ししました。
体感することで、私たちは情報空間に生きていて、情報空間を感じられる私たちは、人工知能以上にすごい!、というのも腑に落ちるのではないでしょうか?