重要度が高いなら思いっきり重要度を上げるのも、自由な視点の獲得につながる。

前回、ウクライナ情勢に関して、一見すると「本当にあり得るの?」と思える記事を紹介しました。

 

これが正しいと言いたいわけでなく、視点は一つではなく、複数持つことで俯瞰的に物事を見れるということで、諜報の世界の人の視点を紹介しました。

 

 

悩んでいる時は、悩みの重要度が高いから悩んでいるということがあります。

 

その時に散歩したり、映画見たり、人と話したり、別の物事をしたり、考えることで悩んでいたことを気楽に受け止められたり、何か解決策が思い浮かぶといったことがあります。

 

これは、悩みの重要度を下げ、別の物事の重要度を上げることで受けられる恩恵です。

 

ということで、本来は今回のウクライナの重要度を下げた方が、問題を俯瞰して見れたりするのですが、今も誰かが犠牲になっている以上、それは難しいと感じる人もいると思います。

 

そこで、今回は思いっきり重要度を上げていくというアプローチで自由な視点を獲得していきましょう。

 

 

悩みや問題の重要度を下げるアプローチは、悩みや問題空間の外から悩みや問題を見ることにつながるため、悩みや問題を気楽に受け止められたり、問題解決につながったりします。

 

逆に上げるアプローチは、悩みや問題空間の中を移動していくうちに、何か矛盾が見つかったり、発見があり、それが問題空間の外の視点の獲得につながるというものです。

 

 

科学もそういったアプローチで、発展している部分があります。

 

ニュートン万有引力を発見しましたが、ニュートンが発見した力学や電磁気学など古典物理学だけで19世紀ごろまではあらゆる物理現象を説明できていました。

 

しかし、やがて古典物理学だけでは現象を説明できない問題(矛盾)にぶつかります。

 

様々な学者たちが思いっきりこの矛盾(悩み)空間の重要度を上げ、様々な仮説を立てるなど、思いっきり悩みまくることで、相対論や量子論など新しい物理学の分野が生まれました。

 

現代物理学(新しい物理学)の理論により矛盾が解決し、問題空間の外に出ることができました。

 

悩み空間の枠の中で思いっきり移動することで、やがてその枠の出口が見えてくるというアプローチです。

 

 

 

ウクライナ情勢に話を戻しますが、この問題について思いっきり重要度を上げていきましょう。

 

 

今回は参考として2つの動画を紹介します。

 

1つ目は、ロシア側からの視点で今回の侵攻を見た動画になります。

 

【ロシア】「悪いのはアメリカだ」プーチン視点から見るウクライナ危機とは?世代分断も?激しくなる情報戦の行方をロシア通の日本人が解説|#アベプラ《アベマで放送中》 - YouTube

 

 

日本や欧米のニュースは基本的に欧米の視点、ストーリーで語られています。

 

それは基本的にプーチン=悪、ウクライナ=善という図式で語られているものです。

 

僕には『スター・ウォーズ』のように見えます。

 

プーチンというダース・ベーダ―が、他の閣僚などの部下たちを恐怖で支配し、戦争に駆り立て、銀河共和国の一国であるウクライナを侵攻している物語みたいな筋書きです。

 

それも1つの視点です。

 

 

ロシア側から見ると、逆の視点が浮かび上がってきます。

 

NATOアメリカが長期的に自分たちの領土を侵攻してきているという視点です。

 

元々、領土だったところを取り戻しているという見方です。

 

そこでは、プーチン=善、ウクライナNATOアメリカ=悪という見方が強いです。

 

それも1つの視点です。

 

ロシア、ウクライナと分けて単純化して語っていますが、それぞれの国で住んでいる人にはいろんな考え方があると思います。

 

相反する考え方を持つ人が、同じ国に住んでいたり、単純に語れないことではありますが、大きな傾向として2つに単純化して語っています。

 

ロシア側視点で見るとウクライナの視点は別の見え方をするでしょうし、単純にどちらが悪いと言えなくなってきます。

 

この動画を見ることで、ウクライナ情勢に関してもっと悩みが深まると思います。

 

 

もう1つの動画は、アカデミー監督賞を2度受賞したオリバー・ストーン監督が2016年に公開した『ウクライナ・オン・ファイアー』という映画です。(日本では未公開)

 

ウクライナ・オン・ファイアー 日本語字幕

 

ネオコン新保守主義)とよばれる政治家とネオナチ思想を持つ民族主義者集団が結託し、クーデターを演出し、元々親ロ派だったウクライナ政権を転覆させ、親米政権を生む過程が描かれています。

 

CIAの公式文書や流出した政治家の電話での発言などが残っており、周到に用意された転覆劇だというのがわかります。

 

1時間半あるものなので、興味がある方は見てみると新たな発見があります。

 

 

このように欧米視点ではなく逆側の視点でこの問題を重要度を上げて見てみると、より悩むでしょうし、より俯瞰した自由な視点を獲得できます。

 

欧米の権力者にしても、ロシアの権力者にしてもどちらもプロパガンダを流し、洗脳合戦をし、一番被害にあっているのは戦火に巻き込まれている人々だというのが見えてくると思います。

 

そうした矛盾・問題を見つめ、どうしたらいいのか一緒に考えていきましょう。