自由とは何なのでしょうか?

このブログでは、「自由」をテーマにしています。

 

自由になりたい、苦しみから逃れたい、今の状況を変えたいなど、何らかの想いを持っている方は、一度は「自由」について考えてみる必要があります。

 

自由になるにしろ、苦しみから逃れるにしろ、今の状況を変えるにしろ、どこかを起点にして、別のどこかへ「移動」しています。

 

自由じゃないところから自由なところへ、苦しいところから苦しくないところへ、今の状況から別の状況への「移動」です。

 

 

「自由」という言葉もどこかを起点にして、別のどこかへ「移動」することを意味しています。

 

 

自由に対する一般的なイメージはこんな感じでしょうか?

 

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何か束縛するものや制限の枠(円)があって、そこから出ていくイメージです。

 

ところが、それとは反対の下のイメージも自由のイメージです。

 

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何か束縛するものや制限の枠(円)に入っていくイメージです。

 

 

日本語で自由という言葉は1つですが、英語では2つあります。

 

最初のイメージの方にあたるのが、Freedomです。

 

2番目のイメージにあたるのが、Libertyです。

 

 

Freedomは、~からの(from)自由を意味します。

 

一方 Libertyは、~への(to)自由を意味します。

 

Libertyの方の意味の方が、見慣れない人もいると思いますし、「束縛や制限の枠に入る自由ってどういうこと?」って思う人もいると思います。

 

もう少し説明していきます。

 

ニューヨークにある自由の女神は、英語でいうと Statue of Liberty といいます。

 

Statue of Freedomではありません。

 

自由の女神像は、ドラクロワという画家が描いた『民衆を導く自由の女神』をモデルにしています。

 

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これは、フランス7月革命が主題になっています。

 

王による絶対主義的な支配という枠を否定し、別の体制や政治(という枠)を目指したものでした。

 

そうした歴史のあるフランスから贈られた自由の女神像は、アメリカ独立100周年を記念するものです。

 

アメリカの独立もイギリスの支配体制という枠を否定し、アメリカの政治的な独立体制(という枠)を目指して起きたものでした。

 

自由といっても、無秩序というわけではありません。

 

例えば、さきほどのフランスやアメリカの例であれば、革命や独立がおきても法律などなんらかのルールや取り決めを新しくすることで、別の政治体制(枠)を作りました。

 

なので、自由というのは何でもありという状態ではないのです。

 

 

私たちが、目指したい自由は Liberty です。

 

私たちは、何に縛られているのかを知り、そして自分自身の手で別の枠を選択し、そこに入っていくことです。

 

Freedom の方は、自由になる起点は選べますが、どこに向かって自由になるかは選べません。

 

Liberty の方は、起点もどこに向かうのかも選べます。

 

 

ということで、今回は「自由」に関して掘り下げて話していきました。

 

今後も私たちが何に縛られているのかを知り、今まで選択肢になかった場所に行けるヒントを語っていきます。