タクシーの燃料はエンジンじゃないらしい。
街中でよくみるタクシーですが、似たような車種ばかりじゃないですか?
大体少し天井の高いジャパンタクシーや一般家庭の自家用車よりカクカクした長方形みたいな車ばかりで、似たような車種ばかりなのはなんでなんだろうと調べていたら、けっこういろいろと発見がありました。
いくつか理由があって、いまではどの車でもタクシー車両として利用できるけど、2015年まで、シートサイズや後部ドアの開口面積などの保安基準など法律で規制があったという理由が1つ。
もう1つは、タクシーはLPガスが燃料で、国内だとLPガスを使った車はタクシーくらいで、車の販売市場としては小さいので、車種のラインナップが少ないということでした。
国内のメーカーだとトヨタと日産くらいしかタクシー向けに販売していないらしいです。
そもそも車って内燃機関のあるものだと、軽油かガソリンで走るものがほとんどだと思っていたので、LPガスで走るというのが驚きでした。
ちなみに、LPガスを使うのはガソリンよりも価格が安く、事業コストをその分抑えられるからというのが主な理由でした。
話が変わりますが、欧州で天然ガスパイプラインが破損したという話がありました。
そして、つい先日マレーシアのガスパイプラインも破損して、供給が削減されるというニュースも聞きました。
日本向けLNG供給に新たな課題、マレーシアが輸出削減打診ー関係者 - Bloomberg
タクシー料金が10何年ぶりに値上げされるという話も最近聞いていたので、それに加えてさらに値上げの話も出てくるかなと思いました。
と思ったら、LNGとLPG(LPガス)はこれまた違ったものらしく、それも学びになりました。
LNGはメタンとエタンを液化したもので、液化天然ガスと呼ばれていて、LPGはプロパンとブタンを液化したもので、液化石油ガスと呼ばれていて、液化されたガスという意味では共通してるけど、別のものでした。
また、LPGは石油の油田から生産されるものと天然ガス田から生産されるものと石油の精製過程(原油を熱して、ガソリンや重油などに分ける工程)で生産される3パターンに分けられるらしいです。
さらにさらに、石油とLPGは法律により民間と国家で備蓄義務があるけど、LNGには備蓄義務がないとの話でした。
だから、天然ガスの供給事情は喫緊の問題につながるというのがわかりました。
てな感じで、タクシーって似た車種ばかりなのは何でだろうという疑問から、エネルギー事情への臨場感が湧いたという話でした。
身近なことを深堀すると、想定してないところに話が行きつくこともあるというのがわかりました。