高野山行ってきました!
初記事からけっこう時間経ってしまいました 笑
実は、先週高野山に行ってきました。
過去にも行ったことがあって、3回目の高野山になります。
前回は、駅から高野山の中心に向かうバスがほぼ満員でしたが、今回は僕と一緒に行った仲間以外には1人しか乗っていないくらい閑散としていました。
もし、行きたいと思っている方は、今の時期ゆっくりと観てまわれるチャンスだと思います。
(もちろんコロナ対策した上ですが)
ここは、何回行っても圧倒される場所です。
それは天才 空海によって緻密に計算された密教空間が広がっているからです。
空海が作った真言宗では、仏の世界を視覚的に表した「曼荼羅(まんだら)」が、大事な修行のツールになっています。
高野山のあちこちにその曼荼羅を忍ばせて、空海は密教の世界を我々に教えています。
例えば、根本大塔という巨大な建物があります。
その中には、大仏がいくつも配置されており、それにより平面で描かれた曼荼羅の世界を3D、立体で体感できる仕掛けが施されています。
つまり、平面の曼荼羅以上に臨場感をもって、仏の世界に入り込むことができるのです。
また、根本大塔以上にスケールの大きい曼荼羅も隠れています。
なんと、空海は高野山自体を曼荼羅の舞台装置にし、建物を計画的に配置しています。
根本大塔を真言宗の中心的な仏である大日如来に見立て、その周りにある建物や施設も曼荼羅に存在する様々な如来や菩薩と見なし、高野山を巨大な曼荼羅にしています。
曼荼羅や空海により計算された建物配置についてのさらに詳細は、以下の記事にあります。
こうした空海の計算された空間の使い方も相まって、高野山の雰囲気が形作られています。
そして、根本大塔がある壇上伽藍と呼ばれる僧侶たちの修行の場とは違った、異界の雰囲気が感じられる場が高野山にはあります。
それが、奥の院です。
空海が今も修行をしているとされる場になります。
写真中央の建物の裏にある御廟で、修行されています。
御廟の前に立つと本当に聖地なんだなと実感します。
キリストをより間近に感じるのがイスラエルの聖墳墓教会とするなら、空海をより間近に感じるのが奥の院なんだなというのがわかります。
今回は、コロナ対策の影響で入れませんでしたが、普段は写真の建物の地下に入ることができます。
そこは透明感のある空間で、初めて入ったときめちゃくちゃ感動したのを覚えています。
入れるようになったら、一度は訪れるのをお勧めします。
高野山のハイライトまで紹介したのでメインの話は以上になります。
ここからは余談になります。
泊まった宿坊についての話です。
今回泊まったのは、「清浄心院」という宿になります。
奥の院に一番近い宿坊になります。
今まで泊まった宿坊の中で過去一満足度が高かったです。
建物や庭も落ち着く雰囲気でしたし、泊まる人への配慮もありましたし、ご飯も美味しかったです。
配慮という点でいうと、24時間裏口の門を開けているので、門限を気にすることなく夜の奥の院にも行けました。
あるいは、朝の勤行の後の説法では私たちが興味ありそうな部分に関しては話をし、そうでなさそうなら無理に話さないという気配りもありました。
その時に聞いたのですが、この宿坊は空海自身が建て、空海が入定(永遠の瞑想修行に入ること)する前日に彫った仏像も秘仏として残されています。
運慶作の阿弥陀如来像もあり、美術館にあってもおかしくない立派な仏像も目の前で見ることもできました。
また、大正天皇など歴代天皇、夏目漱石、上杉謙信などの御骨もこちらに納められていました。
それでいて、一般の人々も檀家となっていて、話をした僧侶の方は、この世の因縁と関係なく平等に接する精神を空海から受け継いでいるようにもみえました。
かなり由緒正しい宿坊でした。
次に高野山に行くとしても、またここに泊まりたいと思う場所でした。
高野山の話は以上ですが、この後空海にゆかりのある別の場所にも行きました。
それは、次回となります。
では、また!