地に足をつけながら、抽象度を上げ、それを手放す。
1つ前の記事で、グラウンディングと抽象度を上げる丹田の使い方をシェアしました。
この記事では、別の切り口からグラウンディングと抽象度を上げていけるという話です。
僕の仲間の1人が、僕と共通の先輩からアドバイスされたことを教えてくれたのですが、個人的にはかなり学びになりました。
それは、「山の上から景色を見るような意識で日常生活をおくるといいよ」、というアドバイスでした。
これを聞いた瞬間「おおっ!」という体感がありました。
抽象度を上げつつも、ちゃんと地に足がついている感覚が素晴らしいと感じました。
山の上という高い視点を維持しつつ、ちゃんと地面に足がついている安定感がありました。
地に足がついているので、この感覚だと状況に合わせて、抽象度を下げることもできるというのがミソだと思いました。
ここまでが仲間から聞いた話ですが、ここからは僕が考えた応用技です。
2段階あります。
1段階目は、地に足をつけつつ、さらに抽象度を上げていく。
もう1段階は、1段階目の安定感を手放すです。
1段階目は、厚底ブーツでも、厚底シューズでも厚底なら靴はなんでもいいですが、厚底の靴を履いたまま、靴の底がどんどん分厚くなっていき、どんどん山の頂上からどんどん視点が高くなっていくイメージをしていきます。
雲の上を抜けて、成層圏とか大気圏を越えて、厚底靴を履いたまま宇宙空間まで出ていき、地球を俯瞰する高さまで行きます。
靴を履いたままなので、地に足がつきつつ、さっきより抽象度が上がっています。
グラウンディングが維持できるなら、さらにここから太陽系を俯瞰する高さ、銀河を俯瞰する高さなど、どんどん上げていって大丈夫です。
ここまでが1段階目です。
2段階目は、その抽象度上がった高さのまま、履いている靴をイメージの中で消してみます。
すると、急に不安定感がでてきます。
不安定だけど、視点は高いままです。
不安定感のいいところは、視点を固定しない、というところです。
さっきの靴を履いた状態だと、安定感あるし、抽象度の上げ下げはしやすいけど、山の頂上に靴底がくっついているので、視点が固定されてしまいます。
そこで、視点を固定せずに、高い抽象度を維持しつつ、抽象度の上げ下げがしやすい状態を作るのにもうひと工夫します。
さっきの靴を履いた状態と消した状態を交互に、「パッ!」「パッ!」と切り替えて、意識状態の切り替わりを楽しんでみます。
この2つの意識状態の違いを再認識したら、なんとなくその2つの意識状態を重ね合わせ、それを自分の中で維持してみます。
すると、「不安定なのに安定感もある」というなんともいえない状態が生まれます。
これによって、視点を固定せずに、高い抽象度を持ちつつ、抽象度の上げ下げがしやすくなります。
人を騙したり、悪意によって人を動かす時には、なにか1つの価値基準に重要性をもたせ、それを自分で固定化するように誘導していきます。
今回のワークは、そういった状況から身を守るのにも使えます。