宇宙全体から見れば、宇宙のちりに過ぎない自分が自由を獲得する3つの方法
人間の認識は、ひどく狭く、偏っているというのがこれまでの話でした。
人間は、過去の記憶と重要性(自分にとって重要かどうか)という2つのフィルターがかかった上で、目の前の世界を認識しているからです。
それは、縫い針の針の穴から無理矢理世界を見ようとしているようなものです。
また、宇宙全体のスケールからみれば地球は点のようなもので、点の上にいる自分という存在はちりのようなもので、存在してもしなくても宇宙全体からしたら誤差の範囲内くらい小さな存在です。
そんな小さな存在が、フィルターを通して世界を認識しているというのを考えれば、ひどく狭く、偏っているというのが実感できると思います。
しかし、そんな存在である自分が自由を獲得するにはどうすればいいのでしょうか?
自分にとっての自由は、ひどく狭く偏った認識の外の知識や情報である可能性が高いです。
というのも、認識に上がっているならもうすでに自由だと感じているだろうし、恐怖や苦しみ、不快な物事に対しても上手く対処できているはずです。
そうでないとしたら、自分の認識に上がっていないということです。
自分の認識を拡げる簡単な方法を2つと大きな方法を1つ紹介します。
1つは、通勤や通学などでいつも決まって通るルートがあると思うのですが、そのルートを通らず、別ルートを使うということです。
僕は毎朝ジョギングをするのですが、毎回できるだけルートを変えています。
すると、こんなところにこんなものがあったのかという気づきが生まれます。
こないだは、家の近くにダイビングショップがあるのに驚きました。
海が近いわけではないから驚いたのですが、そこはバスで海まで行き、1日ダイビング体験ができるお店でした。
さすがにダイビングするにしてももう少し暖かくなってからにしますが、自分がこれまでやったことのない経験ができる可能性が高まりました。
道を変えるだけで、このように自分の重要性が低かったものが、高くなり、これまで自分がやったことないものや知らなかった知識に出会えるのです。
もう1つの方法は、部屋の中のものを細かく見たり、丹念に触ってみるということです。
自分の認識は過去の記憶で成り立っています。
だから、人の顔もなんとなく見ています。
なんとなくというのは、ほくろがどこにあるとかしわがどこにどれくらいの長さであるとか、細かく相手の顔を認識しているわけではなく、自分が過去見た相手の顔の記憶の情報で合成あるいは補正して、相手を認識しているということです。
本当に細かく一度に全ての情報を認識をしようとしたら莫大なエネルギーを消費してしまうので、自分の脳みそは省エネモードで物事を認識しているわけです。
ということで、部屋の隅から10センチ平方メートルくらいの範囲くらい狭い範囲ずつゆっくり細かく見て、触っていくということです。
そうすると、壁紙の色や触感がこんな感じだったのかという気づきがあったりします。
コンセントの穴が左右で違うんだ、というのも気づけると思います。
このようにして、自分の過去の記憶というフィルターによる認識の限界を突破していくということです。
もう1つの大きな方法は、コーチングと呼ばれるものです。
現状の外にゴールを設定し、エフィカシーを上げていくことで自分の認識を変え、周りの環境も変えていくという方法です。
僕はコーチではないので、コーチングを作ってきた方の動画を↓に上げておきます。
Dr.苫米地 コーチングの基本概念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう - YouTube
以前のブログ記事で洗脳の定義の際に、この方の書籍を参照しましたが、洗脳の手法とコーチングの手法は同じような方法論を使っているので、洗脳の専門家であり、コーチングの専門家でもあるということです。
自我は重要度関数という話がありますが、このブログで重要性というフィルターで世界を認識しているという話と基本的に同じです。
ということで、自分の認識を拡げる3つの方法を話していきました。
まずは、現状を認識することでどうやってその状況を変えられるのかも見えてきます。
今回でいうと、自分が宇宙のちりに過ぎず、そのちりが認識している世界はひどく狭く偏っているものだというのが現状でした。
そして、その狭く、偏った認識の外にある自分にとっての自由を獲得するために、自分の認識を拡げる3つの方法を紹介していきました。
最後に紹介した動画には聞きなれない単語や知識もあったと思うので、今後そのあたりももう少しお話ししていきます。
具体的に言うと、洗脳やコーチングには認知科学という学問が深く関わっています。
認知科学を知ると、自我が重要度関数という意味などがわかっていき、自我を変えるとはどういうことかもこれまでと違った角度から見えてきます。