正中線から天の気へ

以前学んだ技が、高いところから天の気を引っ張るのに役に立ちました。

 

それが正中線を整える技術です。

 

 

センターとか体軸とかとも呼ばれるのですが、情報的な身体の軸のことです。

 

頭頂部の方から足元まで伸びる1つの軸です。

 

人差し指と中指の二本指を伸ばして、くっつけた状態でこれを頭の上から下に向かってなぞっていくことで、整えることができます。

 

速く動かすのでなく、職人が丹念になぞるように丁寧になぞっていきます。

 

身体の軸と言いましたが、はっきりした軸として認識するより、なんとなく軸みたいなものがあるみたいに曖昧性を持たせて認識した方がいいです。

 

この辺は文章で伝えづらいですが、なぞる前に軸みたいな何かって感じ、曖昧性をなんとなく感じ取っておくといいです。

 

 

初めて正中線を整えてみると、骨盤のあたりだったり、ちょこちょこなぞりづらい部分がでてきます。

 

丹念になぞっていくと、そういった部分も整っていきます。

 

 

何年も前に練習でこっそりおばあちゃんに試したことがありました。

 

すると、わりと背中が曲がりがちだったのが、物理的にピンと背中が伸びました。

 

気功を学び始めてちょっと経ったくらいの頃だったので、けっこうビックリしました。

 

情報が物理に影響を与える1つの経験でした。

 

 

 

天の気に入ってきます。

 

その前に、前回の地の気を取り入れるやり方をやっていない人はそっちをやってから、天の気に取り入れる方法を試してください。

 

 

さっきの正中線は、頭頂部と言っても少し後ろの方から背骨あたりを通っていくような感じでした。

 

天の気の場合は、頭の上の中心、てっぺんの辺りから入ってくるイメージを持つといいです。

 

本当は、頭のてっぺん以外からも入ってくるのですが、基本的にはそのあたりから入ってきます。

 

てっぺんの上の方からなんとなく天の気の流れがきています。

 

人によっては、高いところから流れてきている場合もあれば、途切れていたり、詰まっていることがあります。

 

正中線を整えた方法と同じように天の気の流れを整えていきます。

 

途切れていたり、詰まっている部分をなぞったりして調整し、流れが良くなるようにしたり、上の方から流れるようにしていきます。

 

そして、最後に肚につなげます。

 

頭のてっぺんから天の気が身体に入ってきてると思いますが、その気を肚で引っ張ります。

 

天の気は、ふわふわと上に行くような感じがありますが、船が海の底に碇を下ろして流されないようにする感じで、身体が浮つかないように天の気を肚でつなぎとめます。

 

(追記:7月2日

「碇を下ろして流されないように」という表現をしましたが、「風船がふわふわと空に飛んでいってしまわないようにひもでつなぎとめるように」という方が適切な表現だと思ったので、そんな感じで捉えてもらえればと思います。)

 

 

胆力で引っ張るような感じです。

 

天の気にしても、地の気を取り込むにしても、肚が最重要な部分になります。

 

こうすることで、ぱっぱらぱーにならずに天の気を取り込むことができます。

 

地の気、天の気に関しては以上になります。

 

 

最後に補足として、1つ探求できる材料をシェアします。

 

前々回の記事で抽象度の解説動画を紹介しました。

 

その中で、苫米地博士が手書きで「空 Sunya」と書いたボードを見せています。

 

天の気の側面で見ても面白いですし、特に目星をつけずにただ気を浴びるだけでも面白いと思います。